開催趣旨

海神(わだつみ)の芸術祭は、南相馬市ではじめて開催される芸術祭です。

南相馬を舞台に、「海神」をキーワードとした作品を中心に、国内外で活躍している新進気鋭のアーティストによる現代アートの展示、映画の上映会、ワークショップなどを開催し、南相馬の伝統的な藝術・文化と現代アートとの融合による新たなイメージ展開を図っていきます。

南相馬市では、明治・大正・昭和初期に建設された建物群を観光資源として修復・保存し、市民はもとより観光客のための誘客施設として利活用を図る「大正ロマン保存事業」が進められてきました。

朝日座は、1923年(大正12年)に開館した歴史的建造物です。銘醸館もまた旧松本銘醸の建築物を再生させた歴史的建造物であり、野馬追通りから市民文化会館へ通り抜けられるオープンスペース内には文化施設が点在しています。今回の芸術祭では、これらの地域を巡回する機能も果たします。

南相馬「海神の芸術祭」のキーワード

  • 東日本大震災後の復興祈念
  • 「海」の文化の継承
    北極星と北斗七星の信仰・妙見の神祀「相馬野馬追」
    相馬の伝説「大悲山大蛇物語」と龍神
  • 「海辺」の藝術
    島尾敏雄、埴谷雄高の本籍地
  • 南相馬の歴史的建造物の継承