Yanobe Kenji

ヤノベケンジ

1965年大阪生まれ。 1991年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。 1990年初頭より、「現代社会における サヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作。創作の原点は、幼少期に遊び場で過ごした大阪万 博跡地「未来の廃墟」。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外で評価が高い。
1997年より、放射線感知服《アトムスーツ》を身にまといチェルノブイリを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行。 その後、21世紀の幕開けと共に、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行し、近年では、腹話術人形《トらやん》の巨大ロボットや、2009年には「第五福竜丸」をモチーフとする船《ラッキードラゴン》を制作し、火や水を用いた壮大なパフォーマンスを展開するなど精力的に発表を続けている。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を発表し、現在に至るまで、福島や世界各地を巡る。2012年『福島ビエンナーレ』、2013年『瀬戸内国際芸術祭2013』、『あいちトリエンナーレ2013』に出展。現在、京都造形芸術大学教授兼ウルトラファクトリー・ディレクター。