藝術の藝の原義は、もともと若苗を植え、育てるという意味があった。福島ビエンナーレは、福島という地域のなかで、藝術活動を通して文化を育てていきたいという思いから、2004年に福島大学芸術による地域創造研究所が主体となって展開してきた。
 今年のテーマは「氣」。震災後、福島第一原子力発電所事故による「見えないもの」に風評被害で一番の打撃を受けたのは食の文化であろう。お米は、福島の精神文化と自然の財産である山、川、田を繋ぐものである。米は、お酒や味噌となり、私たちの身体のなかも「循環」している。
 今回の展示会場となる場所は、湯川村と喜多方。「福島一小さな村」である湯川村は「米と文化の里」であり、全国一のお米を生産し、勝寺寺には福島で唯一の国宝の仏像が安置されている。喜多方は、美味しい米の生産に加えて、お酒や味噌、おせんべいなどを作り、沢山の文化的な蔵を持っている。
 「氣」と「循環」をキーワードに、福島ビエンナーレは、「見えるアートの力」を通して、地域文化の活性化に寄与していきたい。

ニュース

  • 2014-07-18福島現代美術ビエンナーレ情報公開

 

イベント

10月

10月1日(水)~26日(日)

■ ビエンナーレ展 [JA会津いいで喜多方駅前 石蔵]

 

10月11日(土)~26日(日)

■ ビエンナーレ展 [ガーデンホテル喜多方、旧嶋新商店三十八間蔵、大和田酒蔵 北方風土館、小原酒造、金忠絵本の蔵、喜多方市美術館、道の駅あいづ、湯川・会津坂下]

 

 

10月9日(木)

■ 豊穣の芸術 稲刈り祭 [道の駅あいづ湯川・会津坂下、田んぼアート周辺]

 

10月11日(土)

■ アーティストトーク [ 喜多方市美術館、三十八軒蔵、 金忠、大和川酒造 ]
  紙芝居「米食い長者」上演会 飯野和好、YONESUKE(福島大学) 金忠絵本の蔵
  舘形比呂一 ダンスパフォーマンス JA会津いいで喜多方駅前石蔵

 

10月12日(日)

■ 豊穣の芸術 新米祭 湯川村道の駅

 

10月18日(土)

■ 一日湯川村DAY /ときたま映像上映 写真集食堂めぐたま(東京都渋谷区東3−2−7)

 

10月19日(日)

■ 映画祭 (14:00~)
 1.「Cousin Couseine / 従兄妹」
    von Maria Mohr(ドイツ)作
 2.「生きてこそ」 監督:安孫子亘
 3.トークセッション&子どもたちの語り
    語り部 山田登志美 x 安孫子亘
    堂島小学校5年生 昔話クラブ / 関本和馬、山田花愛

 

10月25日(土)

■ おにぎりシンポジウム [ 道の駅あいづ湯川・会津坂下 ]
■ 湯川・マイ・ゼミナール / 米と食とメディアの研究会

 

10月26日(日)

■ グランドフィナーレ [ 道の駅あいづ湯川・会津坂下]

 

関連企画

1.現代「漆・歴史」考2014 — 渡邊晃一 On An Earth“ FUKUSHIMA”of JAPAN —

企画・会場:福島県立博物館 常設展部門展示室「歴史・美術」
会期:8月30日(土)~10月5日(日)
*大人・大学生260円(210円)、高校生・小中学生無料 ( )内は20名以上の団体
http://www.general-museum.fks.ed.jp/index.html