Loading...
On An Earth
in FUKUSHIMA of JAPAN
2013
Lacquer, oil paint, round mirror(12cm)x365sheets
Lacquer, oil paint, round mirror(12cm)x365sheets
「漆の版」のこと
電気がない時代、江戸の街を灯していたのは、会津のろうそくだった。会津のろうそくの歴史は古く、約500年前の領主、葦名盛信が漆の植樹を奨励したことに始まる。漆の樹皮に傷をつけて採取した樹液漆は、接着(金継)や塗料として使用され、「会津漆器」が生み出されたとともに、実(種)からは上質な蝋を採り出し、貴重な「光」が作られた。
漆は「光」であると同時に「うつすこと」とも関わっている。漆黒の「鏡」のような艶をもった「写」。漆にかぶれる「染」、縄文時代からの時の「移」、それは日本人の神々と交信した「氣」の歴史でもある。
電気がない時代、江戸の街を灯していたのは、会津のろうそくだった。会津のろうそくの歴史は古く、約500年前の領主、葦名盛信が漆の植樹を奨励したことに始まる。漆の樹皮に傷をつけて採取した樹液漆は、接着(金継)や塗料として使用され、「会津漆器」が生み出されたとともに、実(種)からは上質な蝋を採り出し、貴重な「光」が作られた。
漆は「光」であると同時に「うつすこと」とも関わっている。漆黒の「鏡」のような艶をもった「写」。漆にかぶれる「染」、縄文時代からの時の「移」、それは日本人の神々と交信した「氣」の歴史でもある。